江東区は、東京 23 区のなかでもマンション市場の特性がエリアごとに大きく異なる区です。湾岸のタワーマンション、下町の中古マンション、再開発エリアの新築マンション、駅前ファミリー層向けマンションが同じ区内に共存しています。
本記事では、国土交通省「不動産取引価格情報」 に基づく江東区 6 エリアの参考相場と、各エリアの特性を整理してご紹介します。相続したマンションの売却判断の出発点 としてご活用ください。
江東区全体の参考相場
国土交通省データによると、江東区のマンション全体の成約 ㎡単価は、概ね 80 万〜140 万円台 のレンジに収まります。エリアによって 2 倍近い差があるのが、江東区の特徴です。
1. 豊洲・東雲・有明エリア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 参考 ㎡単価 | 約 139 万円 |
| 主な物件タイプ | タワーマンション(20〜50 階) |
| 築年帯 | 2007 年前後の第一世代から、2020 年以降の新築まで |
| 特徴 | 江東区内最高水準の参考価格・流動性高 |
豊洲・東雲・有明は、江東区を代表するタワーマンション集積地です。2000 年代初頭の再開発から始まり、現在も新築物件の供給が続いています。市場の流動性が高く、売買が比較的早く成立しやすいエリアです。
築 10〜20 年のタワマンでは、大規模修繕の時期 を迎える物件が出てきています。修繕タイミングは売却判断にも影響するため、管理組合議事録の確認が重要です。
詳しくは 豊洲・東雲・有明エリアの詳細 をご覧ください。
2. 門前仲町・富岡・永代エリア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 参考 ㎡単価 | 約 106 万円 |
| 主な物件タイプ | 中規模マンション・中古マンション |
| 築年帯 | 1990 年代〜2010 年代 |
| 特徴 | 下町情緒と都心アクセスの両立・ファミリー実需が安定 |
東西線「門前仲町」駅、半蔵門線「清澄白河」駅、大江戸線「門前仲町」駅と、複数路線が利用できる利便性の高いエリアです。深川不動尊や富岡八幡宮といった下町情緒が残り、ファミリー層の実需が安定 している傾向があります。
タワマンよりも中規模マンションが中心で、相続による売却の際は、同マンション内の成約事例 が判断材料となります。
詳しくは 門前仲町・富岡・永代エリアの詳細 をご覧ください。
3. 清澄白河・森下エリア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 参考 ㎡単価 | 約 107 万円 |
| 主な物件タイプ | 比較的築浅マンション・新築供給増 |
| 築年帯 | 2010 年代以降の新規供給多 |
| 特徴 | 近年注目度上昇・カフェ文化定着・流動性比較的高 |
清澄白河は、近年カフェ・現代美術館(東京都現代美術館)を中心に注目度が高まっているエリアです。新築マンションの供給も比較的多く、築浅物件の流動性が安定しています。
参考 ㎡単価は門前仲町と近い水準ですが、築年浅い物件 が多いため、同じ ㎡単価でも実質的な競争力は異なる場合があります。
詳しくは 清澄白河・森下エリアの詳細 をご覧ください。
4. 木場・東陽町・南砂町エリア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 参考 ㎡単価 | 約 100 万円 |
| 主な物件タイプ | ファミリー向け中規模マンション |
| 築年帯 | 1990 年代〜2010 年代中心 |
| 特徴 | 有楽町線延伸(2024 年 11 月着工)計画進行中 |
木場・東陽町・南砂町エリアは、東西線沿線のファミリー層向けマンションが中心です。木場公園・木場・南砂町公園など緑地が豊富で、子育て層の人気を集めています。
特筆すべきは、有楽町線の延伸計画 です。江東区の公式発表によると、2024 年 11 月に着工し、東陽町駅が将来的に 2 路線利用可能となる計画が進行中です。インフラ整備は、エリアの市場特性に影響を及ぼす可能性があります。
詳しくは 木場・東陽町・南砂町エリアの詳細 をご覧ください。
5. 大島・亀戸・住吉エリア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 参考 ㎡単価 | 約 87 万円 |
| 主な物件タイプ | 築年経過マンション中心 |
| 築年帯 | 1980 年代〜2000 年代中心 |
| 特徴 | 江東区内では参考価格が比較的低位・築古物件の管理状態が判断要素 |
大島・亀戸・住吉エリアは、江東区内で参考 ㎡単価が比較的低めのエリアです。築年数の経過したマンションが多く、管理組合の運営状況・修繕積立金の充足率 が売却判断に大きく影響します。
築 30 年を超えるマンションの場合、購入希望者の住宅ローン審査が通りにくくなる傾向があるため、価格設定とターゲット層の見極めが重要になります。
詳しくは 大島・亀戸・住吉エリアの詳細 をご覧ください。
6. その他江東区エリア
上記 5 エリアに含まれない場所(潮見・新木場周辺等)も、当社の対応エリアです。江東区内の物件であれば、まずはご相談ください。
エリアによって何が変わるのか
参考 ㎡単価以外にも、エリアによって以下の点が異なります:
売却にかかる期間
流動性の高いエリア(豊洲・清澄白河)では仲介で 2〜4 ヶ月、流動性が低めのエリア(大島・亀戸の築古物件)では 4〜8 ヶ月が一般的な目安です。
内見希望者の層
タワマン中心の豊洲ではディンクス・パワーカップル層、ファミリー向けの木場・東陽町では子育て層、下町情緒の門前仲町では幅広い実需層が中心になる傾向があります。
競合の状況
同マンション内の競合物件の有無は、価格設定に大きく影響します。複数住戸が同時に売り出されているケースでは、価格交渉に巻き込まれやすい ので注意が必要です。
相続マンションの売却判断、エリアから始める
エリアの参考相場は、相続マンションの売却判断の 出発点 です。「いくらで売れそうか」「どのくらいかかりそうか」を概算で把握し、その後の意思決定(仲介か買取か、売却タイミング、相続税対策等)の前提として活用できます。
ご自身のマンションの参考価格は、AI 査定で 3 分でご確認いただけます。エリア・築年数・面積をお選びいただくだけで、参考価格帯と短期買取の概算金額をご提示します。
※ 本記事の数値は国土交通省「不動産取引価格情報」等の公開データに基づく一般的な参考水準で、特定物件の査定額・将来の価格を示すものではありません。実際の価格は、物件の個別事情により異なります。